2006年01月05日
川名のひよんどり
川名は、浜名湖にそそぐ都田川の支流、川名川の上流水源地域であり、日当たりの良い場所です。
あちらこちらにある棚田が、古くから人が暮らし栄えたまちを表しています。
「ひよんどり」や「おくない」などの田楽又は神楽は、寺野、渋川、懐山、神沢、黒沢、滝沢、川名で
行われてきたそうです。
この川名の福満寺薬師堂での「ひよんどり」(火踊りがなまったものらしい)は、現在では
毎年、正月四日に行われます。
現在、「ひよんどり」だけではなく、シシウチ神事、的ウチ神事が4日に行われています。
シシウチは模造のイノシシを弓矢で射る行事で、昔からこの遠州地域では、イノシシの被害が
多かったことがわかります。(今でもイノシシは畑に被害を与えるので、地域の課題です)
農山村の生活に根ざした生活文化を象徴する田楽や神楽が行われ、さらに仏教と神道が並列する古来の日本の信仰も残っているというユニークな伝統行事です。
ただ、気になったのは、一部「はままつ祭り」の影響が感じられたことです。
はままつ祭りが、どんどん拡大していくことは、決して各地域にとっていいことではないと思います。
それぞれのまちの個性や特長を失わせることになりかねません。
それぞれの地域の素敵な個性が薄れてしまっては、浜松全体の魅力、ひいてはまちのパワーを失くしてしまうと思います。
自分のまちの大切な文化をつないでいって欲しいと思います。
■準備の様子
神事に使うしめ縄を作る若者たち
シシオイ神事や的ウチ神事に使うもの。猪や鹿に似せたもの
ひよんどりの場所。薬師堂
6人のヒドリ役が禊をする川名川
Posted by なかの at 02:13│Comments(0)
│■こと
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寒い夜に若い男が裸で【浜松HAPPY化計画ブログ】at 2006年01月05日 14:22