月給5000円からどう抜け出す

なかの

2006年03月31日 16:19



昨日、市議会議員のめぐみさんの事務所を訪ねると、先客があった。
お子さんが、ダウン症なのだが、現在、
手作りパンと喫茶の店「きらり」(雄踏町宇布見)で働いているそうだ。
これからのお子さんの暮らしや自立についてめぐみさんに相談にきたとのこと。


障害のある人たちの「働く」ための訓練の施設である「授産所」
ここでの給料は、約5000円ぐらいの場合が多いそうだ。

基本的には、就労するまでの訓練の場であるから、授産所が行っている
パン屋、カフェの営業や陶芸品、手芸品などの製造販売は、ビジネスにはなっていない。

施設の職員の方々も障害のある人たちも、精一杯働いているにも関わらず。

経済的なことだけが大切なことではないといっても、いくらなんでも低すぎる。

これではいけない、
なんとかしていかなくてはと立ち上がった人々がいる。

例えば
先日亡くなられた、元ヤマト運輸社長の小倉氏が創設したヤマト福祉財団
そこで行う経営セミナーや事業展開(スワンベーカリー)

精神障害の人たちのコミュニティ 浦河の「べてるの家

あとは栃木県足利の高品質のワインで有名なココファームワイナリーここは知的障害の人たちがその能力を発揮して、評価の高いワインを作ることで有名なところだ。
現在では、知的障害や自閉症を持つ人が136人も働いているそうだ。

※参考にhttp://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/sasaeru/20051220ik02.htm

こうしたところの様子を聞くと、共通しているのは

1 障害のある人の得意なところ、やれることを伸ばす仕事づくり
  (人によっては、健常者よりも高い働く力を持つ人も少なくないそうだ。)
  (人によって能力が違うって当たり前の話だね)
2 効率よりも高品質な商品作りを目指す
  (付加価値の高い商品をつくることが大事です)
3 プロ(商品作り、経営など)と提携したり、自ら経営力をつける努力をしている
4 障害者の作ったものです、といったPRの仕方をしない

といったことだろうか。

頑張っている人たちが、きちんと評価される世の中でありたい。

昨日は、障害のある人たちの就労を考える「あいあいプロジェクト」で、勉強会や現場視察を行いながら、月給5000円からの脱却を目指す機運を作ろう、と話をしたのでした。

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