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2008年08月13日

幸せかどうかを大切にする国



私が、オリンピックの開会式で、いつも気になる国は、
「ブータン」(画像はブータンの国旗)
今回は、5人ぐらいの選手と役員が行進していた。

インドと中国の間にはさまれた九州より少し大きい国土に60万人ぐらいの人口の国

今年から議会制民主主義がスタートしたらしい

この国が、注目されるのは(もちろん一部の人々、研究者、政治家)、その国家理念というのか
国づくりの指針であり、現実の政策の基本となる基準である

それを「国民総幸福量」というそうです

国の力や成長を「生産」で測る「GDP(国民総生産)」に対して
「幸福」で測る「GNH(国民総幸福量)」を基準にするというもの。

ジグメ・シンゲ・ワンチュク前国王(私と一つ違いだから若いですが)が
1971年、16歳の時即位した後、世界中の国を研究し、ブータンの国づくりの方針としたのが
「物質的な豊かさだけでなく精神的な豊かさとのバランスが大事」
「経済発展は必ずしも国民を幸せにしない」
と考え
国づくりの基本にしたそうです

これがすごいのは、理念、考え方だけでなく
具体的な政策として取り組んで来ているということ

政策の柱は、4つあって
1 経済成長と開発
2 文化遺産の保護と伝統文化の継承・振興
3 豊かな自然環境の保全と持続可能な利用
4 よき統治

こうした考えに基づいて、ブータン流の取り組みをして来たなかで、実は経済的成長もしているという
驚くべき成果を上げているそうです

最近は、あいまいな幸福量という概念を指標化しようという研究もしているそうです。基本となるものは
1 living standard(基本的な生活)
2 cultural diversity(文化の多様性)
3 emotional well being(感情の豊かさ)
4 health(健康)
5 education(教育)
6 time use(時間の使い方)
7 eco-system(自然環境)
8 community vitality(コミュニティの活力)
9 good governance(良い統治)
だそうです。

この情報を元に
今の日本や地域社会を考えてみると
学べるというか、こうした考え方を基本にして日本ならではの
取り組みが求められている気がします

国民総生産は世界有数でも、毎年自殺者3万人を超えるというのは、
明らかに問題ありです。

私の身近でも、立派な会社や組織に勤めながら
精神的に疲れ果てている人の多さを感じます

日本全体といっても大変なことですが
浜松市とか磐田市とか
天竜区では、とか設楽町ではとか
考えて取り組んでいけないものでしょうか?

こうした考えをもとにまちづくりを考えていこうという
機運が起こることを願っています



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この記事へのコメント
ども~
ブータンについては、TVの特集で見たことがありますが、
その時は、「でもなぁ・・・」的な感想を持っていました。

改めて記事を読ませていただくと、もっと違う意味で奥が深そうですね。

ちょっち、調べてみようかなぁ
Posted by COACHでし。 at 2008年08月13日 12:13
COACHでし。
どうもです

是非調べて下さい

ブータンそのままではなくて
浜松流、水戸流を見つけたいものです
Posted by なかの at 2008年08月13日 12:48
中野先生
設楽からです。
尿道結石たいへんでしたね。結石類はたいそう痛いらしいと聞いてはいますが、経験した方でないと分からない痛みですね。もう大丈夫ですか。
お見舞い申し上げます。
さて、ブータンの話、私も先日お聞きして以来、気になっているのです。
幸福の感じ方は人によりまちまちですね。その尺度について、あるいは調査法は?と疑問がいっぱいです。
でも、確かに、経済性だけではない、もっと他の何かがなければと思います。
それがはっきりすれば、閉塞感が減ずると確信、(根拠はまだないので、見つけたい)するのです。
ブータンの幸福量の視点は参考になりました。出典は何ですか。
Posted by ゆうけん at 2008年08月14日 07:05
ゆうけんさん

ブータンの幸福量の指標つくりは
ブータン研究センターで取り組んでいるそうです

またアメリカでは、エコロジーの視点からGDPとは別の指標を提唱している研究機関があるそうです
Posted by なかの at 2008年08月14日 07:19
有難うございました。調べてみます。
Posted by ゆうけん at 2008年08月14日 20:22
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